カテゴリ:Novel



29日 4月 2024
ほかほかのご飯。 白く、煌びやかでつるつるなお米。 湯気が立ち、硬すぎず水っぽくなく最高のコンディションで口に入る。 その味は、僕が物心付くよりも前に、身体が勝手に覚えている。 ばあちゃんが、毎年作っていたお米。籾から育てるその原始的な稲作のやり方で、毎年家族だけが楽しめる何よりも美味しいご馳走だった。...